ノートパソコン

出典: Wikipedio


ノートパソコン(ノート型パーソナルコンピュータ、ノートPC、Template:Lang-en-short)は、モニタなどの表示画面、キーボードポインティングデバイスなどの入力装置、バッテリー電池)などがコンピュータ本体と一体化された、ユーザーが任意の場所へ移動させて利用する(持ち運ぶ)ことを前提として設計された、軽量のパーソナルコンピュータの総称である。

画像:IBM Thinkpad R51.jpg
ノートパソコン(ThinkPad

目次

概要

ノートパソコンの製造には、電子部品の小型・低電力化や、機械的構造の高度な設計など総合的な技術が求められることから、長い間日本のお家芸であった。しかし1998年頃から、大型の機種の生産を台湾中国などに移管するメーカーや、現地企業に設計・生産を委託し独自の設計・製造からは撤退するメーカーなども相次ぎ、現在日本国内で生産している製品は、その設計と生産に特に高度な技術が要求される一部のB5サイズ以下の小型のものが中心である。

近年では電子部品の高性能、高密度化や、部品実装技術の向上、素材の性能向上などの発展により小型化、軽量化が進み、演算性能も飛躍的に向上している。また、バッテリーの性能向上もノートパソコンの発展に大きく貢献している。日本では住宅事情などにより、2000年以降ノートパソコンがパソコン市場の主流となっており、自社PCのラインアップをノート型のみとするメーカーも存在する。また従来はコストパフォーマンス重視でデスクトップ機が主流であったアメリカ合衆国ヨーロッパでも、省電力=地球環境への配慮という観点からもノートパソコンによるデスクトップパソコンの置き換えが進んでいる。

販売方法と普及の背景

携帯電話事業者直営専売店家電量販店では、ノートパソコンやネットブックモバイルモデム端末サービス加入権をセットにして、インセンティブ制度の報奨金を価格値引きに反映させることにより、初期購入価格が無料または安価で買えるというパッケージが販売されている。携帯電話と同様に新製品が安価で購入できる事もあり、ノートパソコンの売り上げは急増している。なお、インセンティブを利用したノートパソコンとモバイルモデム端末購入費用は携帯電話同様に2年間の割賦販売である。

名称

「ノートパソコン」との呼称は和製英語であり、世界的には主にラップトップ(Laptop, Laptop computer)と呼ばれるカテゴリー(の一部)である。しかし日本では「ラップトップパソコン」より小型軽量なパソコンを指して、あるいはラップトップに相当する製品を全てノートパソコンと呼ぶ。現在の日本ではラップトップという呼称はほぼ廃れ、大型のデスクノートも含め2つ折り式のポータブルコンピュータを全てノートパソコンと呼んでいる。

なお、1989年に日本でこの分野のパソコンが登場した当時は呼称が統一されておらず、マスコミやパソコン雑誌でも当初は「ブック型パソコン」、「ブックパソコン」などの呼称が多かったが、エプソンが286NOTE、NECが98NOTEをそれぞれ「ノート型パソコン」として売り出したことから、「ノートパソコン」の名が一般的になった。

歴史

ノートパソコン以前

1980年代のはじめ、最初期のポータブルパソコンは、トランクやスーツケース大の筐体にCRTや補助記憶装置を詰め込み、何とか持ち運びが可能な状態に組み上げた製品であった。オズボーン・コンピュータのオズボーン1や、コンパックCompaq Portableなどがそのルーツである。

後にA4サイズ程度の持ち運べるコンピュータが開発され、ハンドヘルドコンピュータと呼ばれた。フルキーボードと小さな液晶ディスプレイを備え、バッテリー駆動が可能であった。マイクロカセットプリンタなどの入出力機器を搭載したものもあったが、基本的にはデスクトップタイプのパソコンとは互換性のない、別個の商品として扱われていた。

1980年代中期には、デスクトップタイプのパソコンと互換性を保ちながら、持ち運んでの利用を可能にしたパソコンが開発された。二つ折りにすることで、フルキーボードと大画面を両立させ、折り畳んだ状態で持ち運ぶハンドルを備えていた。椅子に座った膝の上で操作できるという意味で、「ラップトップパソコン」(英語:Laptop Computer)と呼ばれていたが、重さが5kg以上の製品も多いため、ラップクラッシャーなどと揶揄されることもあった。

ノートパソコンの誕生

そんな中、A4ノートサイズ、2.7kgと軽量で、最小限のインターフェースを装備しながら、大型の液晶ディスプレイを備え、デスクトップタイプのパソコンと互換性を保持した製品として、1989年6月27日発表、同年7月に東芝から発売されたDynaBook現・dynabookJ-3100SSは、198,000円という価格で衝撃を与えた。発表こそ セイコーエプソン のPC-286NOTE executive が先んじていたものの(1989年6月7日発表、同年9月発売、重さ 2.2kg、458,000円)、価格的には競合にならなかった。これらは、1989年10月には NEC より発売された PC-9801n とともに、「ノートパソコン」という新たな市場を切り開いた。 1991年にはアップルコンピュータPowerBookシリーズの発売を開始、キーボードの手前にパームレストポインティングデバイス(当時はトラックボール)を配置するという現在のノートパソコンのデザインの原型となった。ThinkPadIBM/Lenovo)は独自のトラックポイントを採用している。

現在のノートパソコン

現在では、タッチパッドポインティング・スティックといったポインティングデバイス、イーサネット無線LANといったネットワーク機能はどのノートパソコンにも必ず搭載される機能になった。液晶ディスプレイは大画面化・カラー化され、Bluetoothをはじめとしたワイヤレス接続機能は著しい発展をとげ、プロセッサの処理速度や搭載メモリ容量なども大幅に向上している。これによりデスクトップ型パソコンの補助ではなく、最初に購入するパソコン、さらにメインマシンとして使用されることが一般的となっている。製品によってはプレゼンテーション向けにプロジェクタテレビ画面出力を考慮した設計として、D-Sub15ピン端子HDMI端子を備えている。また、個人の娯楽向けにBlu-ray DiscDVDなどの光学ドライブやデジタル放送受信機器なども内蔵しており、持ち歩く映像機器としての側面も強くなっている。映像出力に関する機能は主に大学企業など大勢に向けて情報を提供する用途に対して多用される。

構造

軽量化およびバッテリー動作のため、モニターには液晶ディスプレイが使われており、基本的に本体部分との二つ折り形状となっているが、タブレットPCのように画面部分を回転させて画面を表にして折りたたむことができるタイプも存在する。画面の大きさはデスクトップパソコンと同様に対角で「○○インチ」(販売店などでは○○と表記<ref>計量法の規定により、商取引で「インチ」の使用は禁止されている。</ref>)で表される。以前はアスペクト比(長辺:短辺)は「4:3」が主流であったが、2000年代半ば頃から「5:4」、「16:10」、「16:9」が主流となっている。現在はほぼ例外なくカラー表示となっている。

筐体の大きさについてはノートパソコンを閉じたときの状態で紙の寸法のA列およびB列になぞらえてカテゴライズされている。また、紙の寸法より一回り大きい「ファイルサイズ」という表現も用いられる。

形状 画像 特徴
B4以上 液晶画素数1920x1200
(17型WUXGA)

ノートパソコンとしては大型の筐体であり、デスクノートもしくはオールインワン型ノートパソコンとも呼ばれる。液晶は16インチから最大で18インチ程度の、アスペクト比が「16:10」ないし「16:9」といった横長のワイド液晶(主にB4サイズ)を持ち、画面解像度は1680x1050 WSXGA+ ~ 1920x1200 WUXGAが主流である。多くの場合、CPUにはノートパソコンとしては高速なものが使われ、重量も3~5キログラム程度あり、中にはバッテリーを搭載しないモデルも存在し、重量とサイズが大きいため、ビジネスなどで持ち運んで使用する用途には適しておらず、デスクトップパソコン代わりの据え置きとしての利用が想定されている。

筐体の大きさを生かしてキーボードは独立したテンキーが配列されているタイプが一般的であり、メモリカードリーダーやアプリケーション起動ボタンが多数配置されているモデルもある。HDDを2台内蔵してRAIDに対応したモデルも存在する。

2000年代前半から普及しだした大きさ・カテゴリーであり、Blu-ray Discドライブを搭載した高画質AV鑑賞や3Dシューティングゲーム・CADなど高性能、マルチメディア用途向けとしているものが多い。

A4・A4ファイル 液晶画素数1600x1200
(15型UXGA)

ノートパソコンの主流のサイズである。液晶に13インチから15インチ程度のものが使われる。以前は、アスペクト比4:3の1024x768 XGA~1400x1050 SXGA+が主流であったが、現在ではワイド液晶のもの(1280x800 WXGA~1680x1050 WSXGA+)が主流になりつつある。重量が2~3キログラム程度あり、一般に徒歩で持ち運んでの(モバイル)利用には不向きであるが、据え置きでの利用ではデスクトップパソコンよりも少ないスペースで済む利点がある。オフィス用途、ホームユースともに古くから最も普及しているサイズであり、高性能モデルから、いわゆる「ネットブック」より多少高い程度の廉価版モデルに至るまで、幅広いラインナップがある。

かつてはフロッピーディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)とコンパクトディスク(CD)などを内蔵した3スピンドル詳細は後述)構成が一般的であり、インターフェイスとしてシリアルポートパラレルポート等のレガシーデバイスを搭載していたが、Windows XPの普及の過渡期にあたる2002年の後半以降からはHDDと光学ドライブの2スピンドルになり、レガシーデバイスがUSB端子に代替される形で、ほぼ排除された。

トランスポータブルパソコン(ポータブルパソコン)または可搬型パソコン(キャリアブルパソコン)と呼ばれることがある。

B5ファイル 液晶画素数1024x768
(12.1型XGA)

コンパクトノートと呼ばれ、液晶は12~14インチ程度。かつては2スピンドル、1スピンドルが入り交じっていた。1990年代は13.3インチ程度のモデルが比較的多かった。画面解像度はかつてはアスペクト比4:3の1024x768がほとんどであったが、現在ではワイド液晶1280x800 WXGAが主体である。

CDドライブが内蔵された2スピンドルのノートについては、大抵の場合FDDは専用ケーブルもしくはUSBケーブルによる外部別付けとして1990年代後半頃までは付属されていた。また、1スピンドルタイプの薄型ノートについては別途CD・FDDがついた機器を装着させるドッキングベースを付属または別売させたものなどが2000年代前期まで発売された(多くはビジネスノートとして法人向けに流通)。

2001年以降は、技術の進歩により、大画面の液晶ディスプレイを搭載しながらも重量を1キログラム台に抑えた1スピンドルの薄型ノートが、その後は2スピンドルながら1キログラム前半代の薄型軽量ノートも各社から登場した。気軽に持ち運べてキー入力環境も良好な個人用パソコンとして、若年層を中心にコンパクトノート需要は伸びた。

B5程度 液晶画素数1024x768
(10.4型XGA)
center|150px|IBM ThinkPad s30

サブノートパソコンとも呼ばれ、液晶は10~12インチ程度。重量1キログラム~2キログラム未満程度で、持ち運んでの利用を想定していることが多い。そのため多くはハードディスクドライブのみ内蔵する1スピンドルであるが、HDDとCDなど光学ドライブを内蔵する2スピンドルの機種も登場している。

筐体の大きさの制約からレガシーデバイスポートをフル装備していたモデルは少なく、別付けポートリプリケータを介するモデルも多かったが、現在はUSBポートに取って代わっている。

2008年以降には後述するB5サイズ以下のカテゴリーのミニノートパソコン同様、ごく一部の機種においてはHDDの代わりにFlash SSDを搭載したゼロ・スピンドルも存在する。

B5以下 液晶画素数1024x600
(7型WSVGA)

ミニノートとも呼ばれ、さらに大きさを切り詰めたもの。液晶は10インチ以下で、解像度が低いためワープロ表計算などのアプリケーションを使用するにはやや難がある。重量は1キログラム強まで。キーボードの大きさも縮めているため、入力が行いにくくタッチタイピングの困難な機種が多い。

HDDのみの1スピンドルモデルが中心であるが、2008年にはHDDの代替としてFlash SSDを採用し、ゼロ・スピンドルの機種が発売された。

日本のメーカーのものはモバイルカメラやタブレット機能など何らかの付加価値を付けたUMPCと呼ばれるタイプが多かったが、2007年よりEee PCなど付加価値の少ない安価に徹したネットブックと呼ばれるタイプが普及し、現在では日本のメーカーの多くも参入している。UMPCやネットブックが登場した当初は7インチや8.9インチなど小振りな液晶ディスプレイのモデルが多かったが、2009年以降は10インチを超えるやや大きめのものが主力となっている。

スリムノートと呼称されるノートパソコンについては、特定の大きさのカテゴリーに属するノートパソコンよりも比較的厚みが薄いものを指す<ref>Template:Cite web</ref>。

液晶ディスプレイに関しては、当初は白黒液晶に始まり、カラー化の途上で比較的安価なDSTN液晶を採用した製品も普及したが、現在はほぼ全数がTFT液晶となっている。バックライトについては現在に至るまで極細の蛍光管が主に用いられているが、一部の製品ではLEDバックライトが採用されている。

バッテリーに関しては技術革新が著しいものの、充放電サイクルを繰り返すにつれて容量が減少するという問題を抱えており(これは他の充電式電池を使用する製品にもいえる)、高価なバッテリー交換を必要とする場合もある。また、低電圧化が進む現在でも消費電力の高いCPUや液晶パネル(特にバックライト)、各種ドライブなどを使用していることもバッテリーの小型化を阻害している要因である(かつては乾電池駆動のノートパソコンも存在したが、パソコンの性能が上がり、消費電力の増大した現在ではノートパソコンを実用的に駆動するのは難しい)。そのため、外部に持ち出して長時間駆動するにはACアダプターも持参する必要性が高い状況も多い(公共の施設でACアダプターを使用すると電気窃盗(盗電)になる恐れがあるため、注意が必要)。一部のメーカーでは充電式電池に代わって、アルコール(メタノール)を補給して電力を発生させる燃料電池の開発を進めているが、まだまだ技術革新の必要性が高い製品といえる。

別の分類方法

内蔵するデバイスのスピンドル数(モーター軸、すなわちディスクドライブの数)で以下のように分類されることもある。

  • ゼロ・スピンドル(スピンドルレス、ノンスピンドル) - 機械的な記録ドライブを使用しない。HDDも使用せず、代わりにフラッシュディスクを搭載する。ノートパソコンでも2005年頃からミニノート・パソコンで出現しはじめた。機械部品を全く用いないことから信頼性が高く、低消費電力。フラッシュディスクが容量の割に高価なため、2007年以前ではごく少数にとどまっていたが、容量を割り切れば低価格化も可能であり、Eee PCなど低価格なミニノート(ネットブック)でも採用され、徐々に普及している。業務用パソコンやモバイルパソコンでの普及が見込まれる。
  • 1スピンドル(シングルスピンドル) - HDDのみを内蔵する。持ち運びを意識して軽量・小型化を重視したサブノートのほとんど、ミニノートのほぼすべてがこの形態(サブノートクラスでも光学ドライブを内蔵する機種は存在する)。外部とのデータのやり取りはネットワーク、または外付けドライブを利用する。
  • 2スピンドル - HDDと光学ドライブを内蔵する。かつては光学ドライブを搭載せずフロッピーディスクドライブを搭載したものがあったが、現在では1.5kg以上のノートパソコンではHDDと光学ドライブを内蔵したものがほとんどである。1キログラム強のサブノートクラスでもHDDと光学ドライブを内蔵したものがある。現在のノートパソコンの主流となっている。
  • 3スピンドル - HDD、FDDとCD-ROMなどの光学ドライブを内蔵する。2002年頃までのA4サイズの大型機はほとんどHDD、FDDとCD-ROMが内蔵されていたが、2002年頃からはFDDは内蔵しなくなる(外付けのUSB接続のFDDを利用)傾向にあるため、3スピンドル型のノートパソコン新製品はほとんど見受けられなくなった。

性能・用途別の分類

普及機
ほどほどの性能のCPUを搭載したモデル。13~15インチクラスの液晶を搭載し、重量は軽いとはいえない。そこそこに安価で使い勝手が良いので各社の売れ筋商品である。価格面の制約でモバイル向けローエンドもしくはチップセット内蔵GPU(統合チップセット)が搭載される。
ハイエンド
16~17インチクラスの液晶に最高性能レベルのCPUとモバイル向けハイエンドGPUを搭載したモデル。動画編集、DTM、オンラインゲームCAD、解析用途など、充分なマシンパワーが必要な用途向け。「ゲーミングノートパソコン」や「モバイルワークステーション」などと銘打って売られているものもある。Blu-ray Discドライブや地上デジタルチューナーを搭載している機種もある。一般的に普及機よりも重量は重く、持ち運び移動にはあまり適さない。
現在、日本で販売しているメーカーはLenovo(旧IBM)、東芝、富士通、NEC、ソニー、デル、エプソンダイレクト、ヒューレット・パッカード、エイサー、アップル、ショップブランドなどで、それぞれ各社のカラーがはっきりと出ているのが特徴。
ハイエンドモバイル
13インチ以下の液晶に高性能のCPUを搭載したモデル。携帯性の高さと高性能という要素を兼ねそなえている。GPUは消費電力を抑え携行性を確保するためチップセット内蔵のものを利用することもあれば、性能を重視してミドルレンジ程度のものを搭載することもある。近年ではビジネスモバイルとの中間的モデルも増え、ビジネスモバイルとの区分がはっきりしなくなっている。
ビジネスモバイル
ビジネスで持ち歩くことを想定して作られたモデルで、携帯性と堅牢性に重点をおき、バッテリーの持続時間が強化されている。ビジネスバッグに簡単に収めることができ、ラッシュ時の満員通勤電車にもまれても壊れないように頑丈な筐体を持っている。CPUも低電圧バージョンを採用するなど省エネに気を配って稼働時間を延ばしている。その他にもハードディスクに対する負荷や衝撃を軽減する仕組みを採用したり、キーボードに水をこぼしても大丈夫な製品も存在する。ただし、携帯性と価格の両面から、性能が二の次になっているきらいがあるので、メインマシンとして使うには力不足な面がある。
この分野は従来パナソニックやIBM(レノボ)が得意としていたが、最近ではNECやソニー・富士通も対抗するモデルを販売するなど、他社も追撃する気配を見せている。
フィールドワーク
ビジネスモバイルから分岐し、屋外での使用を主な用途と想定して耐振動・耐衝撃・耐水性能などを大幅に向上させたモデル。主に軍・警察・消防などの分野で使われるが、振動に強いという性格から車載端末として使われるケースも多い。この分野は従来パナソニックが市場をほぼ独占していたが、現在はNECやデル、ヒューレット・パッカード、モトローラなども参入している。
テレパソ
パソコンでテレビを見るためのモデル。テレビチューナーを搭載しているのが条件で、地デジチューナー搭載の大型ノートブックからワンセグ搭載の1スピンドル機まで幅が広い。パソコンとしての性能もさることながらチューナーソフトの使い勝手の良さも求められる。チューナーを内蔵するため、それなりの重量となる(東芝Qosmioは重さ4kg以上と、ノートパソコンとしては重いほうに入る)が、チューナーを外付けにしてUSBケーブルでつなぐ形をとっているモデルは、テレパソでありながらテレビチューナーなしモデルとほぼ同じ重さとなる。USB接続の外付けワンセグチューナーを接続すれば、テレビチューナーのない機種でもワンセグ放送を楽しむことはできる。
ショッププランド
Clevoなど日本国外のメーカーから発売されているベアボーンを、パソコンショップが組み立てて販売する形態のパソコンのこと。BTO(受注生産)が基本。無駄を極限まで切り詰めることができるので、低コストで余計なソフトが入っていないパソコンを手に入れることができるが、サポートセンターが存在しないので(販売店の対応レベルによる)、トラブルが起きても自力で解決できるほどの知識がユーザーにも要求される。一部にはノート型でありながらバッテリーを搭載しない機種も存在する。
デル社やヒューレット・パッカード社など直販BTO主体のメーカーの製品も、ショップブランドほどではないものの、実際に製品を見られ質問などができる実店舗が限られるなど、初心者にはハードルが高い傾向がある。引き換えに、時折行われるキャンペーンなどを上手く利用すると、ショップブランド同様に低コストで余計なソフトが入っていないパソコンを手に入れることができ、一応のサポート体制もあるため、電子掲示板などで情報を得られる中級者以上のユーザが購入する場合が多い。
ウルトラモバイルPC
7~10インチ程度の小型液晶ディスプレイ、比較的低性能かつ超低消費電力タイプのCPUを搭載し、光学ドライブを省略した小型ノートパソコン(タブレットPC)の規格 が2006年に制定され、各社から製品が発表された。CPUにおいては、当初Intel A100などのCeleron MベースのCPU、もしくはVIA C7AMD Geodeなどが主流を占めていたが、最近はIntel Atomを搭載した製品が大部分を占めている。しかし、ウルトラモバイルPCの特長であるペン入力やポインティングスティックなど複数の操作機構、画面を表にできる折りたたみ機構といった高付加価値による高価格、CPUの能力に見合わないOS (Windows Vista) がプリインストールされるなど、価格的・製品自体の問題等で商業的にはかならずしも成功とはいえない状況だった。ただし、OSについては後述のネットブック普及しだしてからはマイクロソフトのOS供給方針変更もあって負荷の少ないWindows XPが搭載されるようになった。Template:Main
ネットブック
2007年ASUS Eee PCの発売を皮切りに、ウルトラモバイルPCよりもシンプルで低付加価値なミニノートPCが急速に普及しだした。ウェブ電子メール、チャットなどの使用にほぼ特化していることからネットブックと呼ばれる。人気の背景にはパソコンが大半の用途において過剰性能になっていること、大容量のストレージや高い処理能力をそれほど必要としないウェブアプリケーションの普及がある。
登場当初は7~8.9インチ程度の小型液晶ディスプレイが用いられたが、現在は10インチ前後とやや大型化している。CPUは現在の製品ではほぼ例外なくIntel Atomを搭載し、チップセット内蔵グラフィックを採用しているためCPUやGPUの性能が低く、Windows Vistaを快適に動作させる要件を満たさないため、OSにWindows XP(主にSP2以降のHome Edition。ただし、ごく一部のオンラインショップ専売などに見られるカスタマイズモデルにおいてはSP3以降のProfessionalが採用される場合もある)やubuntuなどに代表されるLinuxディストリビューションを採用する場合が多い。性能が抑えられているため、Flashや複雑なJavaScriptを多用したサイトの閲覧や、高画質な動画再生はやや苦しい。一般にストレージの容量が少ないため大量の画像データや音楽データを管理するような用途にも向かない。低価格化が求められるため性能面・機能面で付加価値をつけることが難しく、大半の日本の大手メーカーは商品展開に消極的である。また、こうしたグラフィック性能の改善を目的として、CPUにAMD Athlon II Neo、チップセットにRADEON IGPを内蔵した製品が各社から登場しているTemplate:Main

拡張機能

拡張機能 参考画像 特徴
PCカードスロット PCカードスロット
画像:PC Card Slot..jpg
古くからのノートパソコンの主な拡張機構で、2005年頃までのほとんどの機種に備えられていた。デスクトップPCにおけるPCIスロットに相当する汎用拡張スロットとして、通信など各種入出力系のインターフェースカードや、メモリカードなどを装着できる。一部のモバイルノートパソコンには、PCカードスロットとともに、コンパクトフラッシュスロットを搭載する機種もある。

2005年頃から、互換性のない新しい規格として、ExpressCardスロットを搭載した機種も登場しており、2007年初頭時点ではPCカードスロットを持った機種とExpressCardスロットを持った機種、あるいはExpressCardのみを搭載した機種が販売されていたが、2009年時点ではほとんどの製品がExpressCardスロットだけになった。ただし、法人向けのパソコンには従来どおりCardbusのPCカードを採用する場合が多い。一方、UMPCやネットブックではExpressCardスロットが搭載されず、拡張カードスロット自体が省略されることが多くなっている。

入出力ポート 画像:VGA-RS-232C-Parallelbus--ja-.jpg
USB
画像:USB Connector.jpg
1990年代までは大型のものでは本体に、小型のものではポートリプリケータやドッキングユニットにレガシーデバイスを一通り備えており、多くの入出力ポートを利用することができたが、2000年以降はこれら入出力ポートが省略され、汎用入出力端子はUSB端子のみか、USBとIEEE1394を搭載した機種が中心となっている。ただし法人向けの機種は、2006年まではパラレル端子などは標準搭載された場合が多い。起動中でなくても、BIOS設定でUSBの電源出力をオン、オフ可能なパソコンも多い。

このほか、プロジェクタや外部ディスプレイを接続するための出力端子として、一般的にVGA端子DVI、もしくはDisplayPortが搭載される。一部機種ではHDMIS端子も搭載されている場合がある。

音声入出力端子としてヘッドフォン出力端子やライン入力端子、マイク入力端子などが搭載される。それらは光デジタル入出力端子と兼用になっている場合がある。

光学ドライブ 着脱式CD-ROMドライブ
画像:CD-ROM Drive (Dell).jpg
一般向けノートパソコンには書き込み機能に対応したDVDドライブの採用が進んでおり、ハイエンドモデルではBlu-ray Discドライブの採用が増えている。一方でコストパフォーマンスや情報漏洩対策として、法人向けにCD-ROMドライブ仕様でのノートPC販売も継続している。

通常は本体に内蔵されたままであるが、光学ドライブユニットの着脱が可能な機種もあり、光学ドライブの代わりにセカンドHDDや予備バッテリを装着することもできる。軽量化目的で取り外して使用する場合、ベイの目隠し可能なアダプターも付属している場合がある。

サブノートやネットブックではほとんどの場合、光学ドライブは搭載されていない。何らかの事情でCDやDVDを使用する場合には、LANに接続して他PCの光学ドライブを一時的に設定するか、システムの初期化作業を行う場合はUSB接続の汎用外付けドライブを利用する。

イーサネットモデムPCカード型無線LANカード
画像:PCMCIA-card-750px.jpg
イーサネットは従来はPCカードを利用して接続していたが、1998年頃にオフィス向けを中心として標準で内蔵した機種が登場し、ADSLなどのブロードバンドインターネット接続が普及し始めた2002年頃からは標準で搭載されるようになり、さらには無線LANモジュールも内蔵する機種も増えている。

ダイヤルアップ接続を行うためのモデム(端子としては公衆交換電話網に接続する2芯のモジュラー端子)については、持ち運んで使うノートパソコンの性格上、ほとんどの機種が内蔵していたが、2000年代中盤以降、公衆無線LAN接続や、モバイルデータ通信定額制サービスの利用が多くなったことから、大型の機種を中心にモデムを内蔵していない場合がある。小型の機種では標準で内蔵されている機種が多い。

フロッピーディスクドライブ 外付けフロッピーディスクドライブ
画像:Floppy disk Drive (Laptop).jpg
フロッピーディスクドライブはデータのやり取りやバックアップ、BIOSのアップデートに使用する起動ディスクなどのために搭載されていた。大型のものは内蔵され、コンパクトノートやサプノート向けには、専用端子(2000年あたりからはUSB端子)に接続する外付けの機器が使用されていた。

2000年代中盤以降ではCD-RやUSBメモリの普及、BIOSのアップデートの簡易化などによりフロッピードライブは標準搭載からは外され、オプション扱いがほとんどである。フロッピーディスクを使用する場合には、USB接続の汎用外付けドライブを利用する。

その他 Webカメラ(画面上部中央の黒い点状の物)
画像:MacBook white.png
指紋認証
画像:Reading Fingerprint.jpg
機種によっては、メモリーカードリーダライタWebカメラ指紋認証などが内蔵されている場合がある。Webカメラは主として個人向けの機種に、指紋認証は主として法人向けの機種に搭載される場合がある。

代表的なノートパソコン


製造大手メーカー

ノートパソコンはその80%以上が台湾メーカによりOEM生産されている。

世界最大のノートパソコンメーカー。自社のブランドはもたないが、世界・国内の大手ブランドのパソコン製造を手がける。

健康上の問題

ノートパソコンを長時間使用する場合人体に与える影響が懸念されている。ノートパソコンの場合、ディスプレイが目線より下に存在することになり、常に首を曲げた状態で作業をする必要が生じる。これによって肩凝りや頭痛、長期的には深刻な疾病に至る事が懸念されている。これを防ぐためには一定時間ごとに休息し、マッサージをしたりする対症療法的な方法と、モバイル以外の環境では視線を落とすことなく視認可能な外部ディスプレイに接続するなどの方法を取ることが薦められている。

また、バッテリーの過熱・発火事故や、長時間の使用で発生する内部の発熱(40~50℃を超える場合あり)による(低温)やけど<ref>低温やけどにご用心 ノートパソコンでも産経ニュース、2009年12月4日</ref>の被害も起きているため、特に電車の座席等でひざの上にノートパソコンを置く場合は十分注意するべきである。

脚注

<references />

関連項目

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